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一度覚えたら忘れない記憶術とは?『Unlimited Memory』から学べる使える記憶術3選

Kevin Horsley氏の『Unlimited Memory』という洋書を読んだので、この本から学んだこと記憶術について書いていこうと思います!

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 最初に

この本を読む目的

"Unlimited Memory"はAmazon USの勉強関連の本の中でベストセラーのタグが付いていたので買いました。

 

この本を読むうえで建てた目標は、記憶に定着させる勉強法を知ること

実際に読んでみて、自分が記憶に関して以前まで知らなかった、又はそこまで着目してこなかったことがいろいろと解説されており、とても勉強になりました。

特に今勉強しているスペイン語の単語を覚えることがとても楽になった気がします!

 

このブログでは本書に書かれていた記憶テクニックのいくつかを紹介していきます。

記憶力を向上させたいと思っている方に是非とも読んでいただきたいです!

 

 

著者について

軽く著者であるKelvin Horsley氏について紹介します。

 

Horsley氏は記憶について25年もの年月を記憶の研究に捧げ、彼自身も"International Grandmaster of Memory"という称号を手にしています。

また、他にも数々の記憶力に関するレコードを持っているようです。

 

そんなHorsley氏ですが、小さい頃はディスレクシア(”学習障害の一種で、知的能力及び一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害” [wikipedia])に苦しめられ、教科書もろくに読めなかったようです。

しかし、Horsley氏は苦手だった記憶を様々なテクニックを用いて克服するどころか、正常者の記憶力をも凌駕してしまいました。

 

この経験から、彼は記憶力というものは生まれつきではなく、鍛えるものであると断言しています。

 

使える記憶術

記憶において大切なこと

本書で紹介されているテクニックすべてに当てはまる事が二つあります。

一つ目は想像力

人間の脳は、思いがけないこと、現実にはありえなすぎて笑えてくることほど記憶するようになっています。

想像力を働かせれば働かせるほど、記憶は定着する。

想像力こそ記憶力向上のキーなのです。

 

筆者は想像力を高めるコツを"SEE principles"と呼んでいます。

SEEとはSenses(五感), Exaggeration(誇張), Energize(活気)のこと。

意味不明で面白いイメージを作り上げ、それに動きを加え、そして自らの五感を用いてそのイメージを心の中で触ったり、なめたり、においを感じたりすると記憶力が高まります。

 

 

二つ目は短期記憶と長期記憶を組み合わせること

筆者の言葉を借りると、

"Long-term memory + short-term memory = medium-term memory"

 

短期記憶とは初めて見る数列や単語のこと。

ぱっと見ただけでは記憶されません。

長期記憶とは家までの帰り道や自分の家の構造など。

すぐに想像する事ができます。

 

短期記憶を長期記憶にするためには、他の長期記憶と組み合わせて覚えることが必要です。筆者は短期記憶と長期記憶を組み合わせることで中期記憶というものを作り出せると説明しています。

例えば、頭の中で自分の家の中(長期記憶)に覚えなければいけない果物(短期記憶)を配置してみてください。ダイニングの机にはリンゴ、自分の部屋の本棚にはミカンなど。そして、頭の中で家の中を玄関からぐるっと歩いてみてください。

どうでしょうか?家の中の果物を想像することができましたか?

想像できていれば、果物のリストを記憶できているはずです。

 

この方法はJourney methodというものです。

 

では実際に本書で説明されている記憶術について紹介していきます。

 

"The Car Method" & "The Body Method" & "The Journey Method"

"The Car Method"とは車を使って記憶する方法です。日本では最近車に乗る機会が減っていると思いますが、アメリカでは日常で必要不可欠なものです。

車で通勤している方は、毎日車に乗っているので車のあらゆる場所をぱっと思い浮かぶことができるはずです。この方法では車の内部の構造を長期記憶として用いて中期記憶を作り出します。

さっきの家の例と同じように食べ物を車に配置していきます。例えばボンネットの中には生臭い魚を入れるところを想像してみてください。

自分の車を思い出すたび魚を思い出すはずです笑

 

"The Body Method"も"The Journey Method"も基本的には原理は一緒です。違いは何を長期記憶にするかだけ。

"The Body Method"は自分の体を、"The Journey Method"は自分の通学路や家に入ってから出るまでのルートなどを長期記憶として覚える方法です。

 

"The Rhyming Peg Method"

この方法は韻を踏んでいる二つの言葉を組み合わせて覚える方法です。

例えば1から10までのリストを覚えるとき、"one"から"ten"と韻が同じ言葉を探します。

 

筆者の例でいうと、

One - Bun(パン)

Two - shoe

Three - tree など

 

そして各言葉に覚えなければいけない言葉のイメージを結びつけます。

例えば

1. Love and warmth (愛情と温かさ)

2. Appreciation and gratitude (感謝)

3. Curiosity(好奇心)

というリストを覚えなければいけないとします。

 

ではまず、パンのイメージと愛情を結び付けてください。

例えばハート型のパンをイメージするなど。

そうすると、パンをイメージするたびにハートのイメージが現れ、愛情という言葉を思い出すことができます。

 

この作業を1から10までやっていくとリストを覚えることができます。

 

”Remembering Names"

最後に紹介する方法は人の名前を記憶する方法です。

3つほどあるので紹介します。

 

1.同じ名前の人の顔をイメージして何かしらのコネクションを作る。

名前を覚えなければいけない人と同名の友人の共通点を探します。

 

2.顔の特徴と名前をつなげてみる。

鼻が大きい人には、その人の名前から連想できる風景とピノキオを想像してみてください。

 

3.名前と場所をつなげてみる。

名前から想像できるイメージと場所から想像できるイメージを組み合わせてみます。

 

 

最後に

この記事では『Unlimited Memory』という洋書を紹介していきました。

本書から学べること。それは、

記憶において大事なことは普通では起こりえないことを想像する事と長期記憶と短期記憶を結び付けることである

ということです。

 

本書では更に詳しい具体例や例題、そして”The Number Shape Method”や”Mind Mapping”などの当記事には紹介されていないテクニックもまだまだ説明されています。

英語もそこまで難しくないので、興味がある方は是非読んでみてください!

きっと人生の役に立つはずです。

 

お読みいただきありがとうございました!